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リカレントの料金を調べると、437,800円 という数字が最初に出てきます。国家資格キャリアコンサルタントの養成講習としては、かなり高い部類です。
ただ、この437,800円は 受講料だけの金額 です。実際に資格を手にするまでには、この後ろにまだ3種類の費用が積み上がります。
先に結論を書きます。受験料と国家資格の登録費用まで含めた総額は555,200円 でした。437,800円との差は 117,400円。この記事では、その内訳を公式情報だけで分解します。
この記事の結論(先に3つだけ)
- 学費は499,400円(受講料437,800円+教材費28,600円+入会金33,000円/すべて税込)
- これに受験料38,800円と登録費用17,000円が加わり、資格取得までの総額は555,200円
- 通学とライブ通信の差額101,200円は、実質「講師の前で過ごす75時間」の値段です。時間単価で見ると、むしろライブ通信のほうが割高になります
この記事の調べ方
- 調査日:2026年8月29日/再確認日:2026年10月7日(学費・受験料・登録費用はすべて変更なし)
- 調査対象:リカレント公式サイトの各講座ページ料金表(https://www.recurrent.co.jp/cc/kcc/course/attendance.html・https://www.recurrent.co.jp/cc/live/)と入学案内(https://www.recurrent.co.jp/cc/kcc/school/entrance_guide.html)/厚生労働省の養成講習一覧/日本キャリア開発協会の試験要項(https://www.jcda-careerex.org/about/requirements/)/キャリアコンサルタント登録センター(https://www.career-touroku.org/signup/)
- 金額はすべて出典元の表記をそのまま掲載しています(税込・非課税の別も原文どおり)
- 合計金額と1時間あたりの単価は、編集部がそれらを足し算・割り算した値です
- 執筆者:「デジタル資格ナビ」編集部
料金早見表:まずここだけ見れば足ります
リカレントには、キャリアコンサルタント養成の講座が2つあります。公式サイトの料金表をそのまま並べます。
| 項目 | 養成講座(通学/オンライン) | 養成ライブ通信講座 |
|---|---|---|
| 受講料 | 437,800円 | 360,800円 |
| 教材費 | 28,600円 | 15,400円 |
| 入会金 | 33,000円 | 22,000円 |
| 学費合計 | 499,400円 | 398,200円 |
| 期間 | 6ヶ月 | 6ヶ月 |
| 総時間数 | 150時間・全60回 | 150時間相当 |
| 通学時間(厚労省の区分) | 150時間 | 75時間 |
| 通信時間(厚労省の区分) | 0時間 | 75時間 |
※2026年10月7日再確認時点のリカレント公式サイト表記。すべて税込。通学/通信時間は厚生労働省「キャリアコンサルタント養成講習一覧」(2026年5月作成)より。なおライブ通信講座のページ内には、料金表の「教材費14,000円(税込15,400円)」とは別に本文中に「教材費16,000円(税抜)」という記載も併存しています。本記事は料金表の15,400円を採用しました
2つの差額は101,200円。これが何の値段なのかは、後半で分解します。
学費だけでは終わりません:資格取得までの総額
養成講習を修了しても、それは 受験資格を得ただけ です。資格そのものはまだ手元にありません。ここから先に必要な費用が2つあります。
1. 受験料(38,800円)
国家資格キャリアコンサルタント試験の受験料です。日本キャリア開発協会の試験要項に記載があります。
| 試験 | 受験料(税込) |
|---|---|
| 学科試験 | 8,900円 |
| 実技試験(論述+面接) | 29,900円 |
| 両方受験 | 38,800円 |
※出典:日本キャリア開発協会 試験要項
ここで注意すべき記載があります。
受験申請受理後は受験料の返還はできません。また、次回以降の試験への振替もできません。
(試験要項より)
返ってきません。 そして片方だけ落ちた場合、次回は落ちたほうだけを受け直します(片方合格者は免除)。実技だけ落ちた場合、次回は 29,900円 をもう一度払うことになります。
2. 登録費用(17,000円)
試験に合格しても、それだけでは「キャリアコンサルタント」を名乗れません。登録が必要です。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 登録免許税 | 9,000円 |
| 登録手数料 | 8,000円(非課税) |
| 合計 | 17,000円 |
※出典:キャリアコンサルタント登録センター
登録センターのサイトには、こうも書かれています。
職業能力開発促進法に規定されたキャリアコンサルタントでない方は、「キャリアコンサルタント」又はこれに紛らわしい名称を用いることができません。これに違反した者は、30万円以下の罰金に処せられます。
つまり 登録して初めて名乗れる 資格です。17,000円は省略できません。
総額
以上を足します。
| 費目 | 養成講座(通学) | 養成ライブ通信講座 |
|---|---|---|
| 学費 | 499,400円 | 398,200円 |
| 受験料(学科+実技) | 38,800円 | 38,800円 |
| 登録免許税+登録手数料 | 17,000円 | 17,000円 |
| 資格取得までの総額 | 555,200円 | 454,000円 |
最初に目にする「437,800円」から、117,400円 増えました。予算を組むときは、この555,200円のほうを見てください。
通学とライブ通信の差額101,200円は何の値段か
ここが、この記事でいちばん考える価値のある部分です。
学費の差は 101,200円。カリキュラムはどちらも厚生労働大臣が定める150時間で、修了すれば同じ受験資格が得られます。取れる資格も、受けられる試験も同じです。
では何が違うのか。厚労省の一覧を見ると、答えははっきりしています。
| 通学時間 | 通信時間 | |
|---|---|---|
| 養成講座 | 150時間 | 0時間 |
| 養成ライブ通信講座 | 75時間 | 75時間 |
差は通学時間の75時間 です。ライブ通信講座は、講義パート(映像授業)を自宅で見て、演習パートだけスクーリング会場に通う設計になっています。
つまり、こう言い換えられます。
101,200円は、「講義75時間を映像で見るか、講師の前で受けるか」の差額です。
1時間あたり 約1,349円(101,200円 ÷ 75時間)。
この1,349円を高いと見るか安いと見るかが、コース選びの判断になります。
時間単価で見ると、むしろ逆転する
もう一段掘ってみます。受講料を通学時間で割ってみます。
| 受講料 | 通学時間 | 通学1時間あたり | |
|---|---|---|---|
| 養成講座(通学) | 437,800円 | 150時間 | 2,919円 |
| 養成ライブ通信講座 | 360,800円 | 75時間 | 4,811円 |
※編集部が計算
安いはずのライブ通信講座のほうが、通学1時間あたりでは1.6倍高い。
これは厚労省の一覧に載っている22講座の中でも目立つ位置で、リカレント養成講座は時間単価で 6位(安いほう)、ライブ通信講座は 21位(高いほう) でした。詳しい順位は 22講座の比較記事 にまとめています。
編集部の見解:ライブ通信講座は「安いコース」ではなく、「自宅で消化できるぶん時間の融通が利くコース」 と理解したほうが正確です。金額を理由に選ぶと、単価では損をしています。逆に、通学の時間がどうしても取れないなら101,200円の節約には意味があります。金額ではなく、通える時間があるかどうかで選ぶのが合理的です。
学費以外に発生しうる費用
パンフレットの料金表には出てこないが、状況次第でかかる費用があります。すべて公式サイトに記載のあるものです。
| 費用 | 金額(税込) | かかる状況 |
|---|---|---|
| 合格保証制度の再登録料 | 6,600円 | 学科に落ちて学科理論マスターを再受講するとき |
| 実技試験面接対策コース | 受講料74,800円+教材費2,200円=77,000円 | 面接対策を追加で受けるとき |
| カウンセリング入門コース | 受講料44,000円+教材費2,200円=46,200円 | 本コース前に基礎から入りたいとき |
| メンタルヘルス・マネジメント®ライブ通信コース | 受講料33,000円+教材費6,600円=39,600円 | 職場のメンタルヘルス分野を足したいとき |
| 実技の再受験料 | 29,900円 | 実技だけ落ちて再受験するとき |
| 学科の再受験料 | 8,900円 | 学科だけ落ちて再受験するとき |
※リカレント公式サイト/日本キャリア開発協会 試験要項より
「合格保証制度」で戻ってくるものを誤解しないこと
公式サイトの注記を、そのまま引用します。
合格保証制度™とは、リカレントの資格保険制度の固有名称のことで、試験の合格そのものを保証するものではありません。
合格保証制度™のついた教科(学科理論マスターが対象)を受講し、万一本試験に不合格の場合は翌期に開講される対象教科の受講料を免除いたします。
※出席率80%以上が条件。再登録料6,000円(税込6,600円)が必要です。
免除されるのは 学科理論マスター(15時間・全6回)の受講料だけ です。学費499,400円が戻るわけではありません。しかも再登録料6,600円は自己負担です。
さらに この制度は学科専用 です。実技(面接)に落ちた場合の受け皿にはなりません。実技をもう一度対策したいなら、前掲の実技試験面接対策コース77,000円が選択肢になります。
落ちたときのコストを見積もっておく。
学科に落ちた → 再登録料6,600円 + 再受験料8,900円 = 15,500円
実技に落ちた → 再受験料29,900円のみ(対策コースを取るなら+77,000円)
5年ごとの更新費用も続きます
見落とされがちですが、キャリアコンサルタントは 登録制の資格で、5年ごとに更新 が必要です。
登録センターの記載によれば、更新には次の講習が要ります。
| 講習 | 必要時間 |
|---|---|
| 知識講習 | 8時間以上 |
| 技能講習 | 30時間以上 |
※技能講習は、キャリアコンサルティングの実務に従事した時間や有資格者から指導を受けた時間を 合計10時間まで カウントできます。技能検定1級を持っている場合は技能講習が免除されます。
更新講習の費用は実施機関ごとに違うため、当サイトでは金額を書きません。ただし 5年ごとに38時間以上の講習が必要 という事実は、取得前に知っておくべきです。「一度取れば終わり」の資格ではありません。
支払い方法と分割について
公式の入学案内(https://www.recurrent.co.jp/cc/kcc/school/entrance_guide.html)に記載があるのは、次の5つです。
| 支払い方法 | 記載内容 |
|---|---|
| 銀行振込 | 選択可 |
| クレジットカード | 選択可(記載のないカードも窓口で相談可との案内あり) |
| 現金 | 選択可 |
| PayPay | 選択可 |
| リカレント教育ローン | 「ご用意しております。お気軽にご相談ください」との記載 |
申込の手順についても記載があります。
選考試験はございません。先着順にてお申し込みを受け付けております。
Webのコース申込フォームからのお手続きおよび学費のお支払いの完了をもって、入会手続・コース申込手続の完了となります。
つまり 学費の支払いが完了して初めて申込完了 です。席は先着順なので、開講直前の駆け込みだと希望クラスが埋まっている可能性があります。
編集部の見解:分割で払いたい場合、選択肢は「クレジットカードの分割」か「リカレント教育ローン」の2つになります。公式サイトには金利や回数の記載がないため、どちらが有利かはここでは判断できません。金額が50万円規模なので、金利差は無視できません。個別ガイダンスで両方の条件を出してもらって比べるのが確実です。
なお 中途解約・返金の規定は、公式サイト上では確認できませんでした(2026年10月7日再確認。利用規約ページはWebサイトの利用条件のみで、受講契約の解約には触れていません)。50万円を払う前に確認しておくべき項目なので、申し込む前に電話(0120-67-2048)で聞いておくことをおすすめします。
給付金を使うと、この総額はどこまで下がるか
リカレント公式は、養成ライブ通信講座について「教育訓練給付制度(専門実践)指定講座になりました」と記載しています(https://www.recurrent.co.jp/cc/live/)。通学の養成講座については、公式の講座ページに指定の記載を確認できませんでした(2026年10月7日確認)。指定の有無と対象経費は、厚生労働省の講座検索システム(https://www.kyufu.mhlw.go.jp/kensaku/)で講座名を検索して受講前に確認してください。指定講座であれば、条件を満たした場合に学費の一部が国から支給されます。
厚生労働省のQ&A(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000197058.html、2026年10月7日確認)によれば、給付率は次の3段階です。
| 段階 | 給付率 | 年間上限 |
|---|---|---|
| 基本 | 50% | 40万円 |
| +資格取得して雇用保険被保険者として就職 | 70% | 56万円 |
| +訓練修了後の賃金が5%以上上昇 | 80% | 64万円 |
同じQ&Aに、対象になる費用の定義も書かれています。
教育訓練経費は 入学料と受講料の合計(検定試験の受験料、受講に当たって必ずしも必要とされない補助教材費、教育訓練の補講費は含まれない)
この定義で計算すると、こうなります。
| 教育訓練経費(入会金+受講料) | 50%支給時の自己負担 | 80%支給時の自己負担 | |
|---|---|---|---|
| 養成講座(通学) | 470,800円 | 264,000円 | 122,760円 |
| 養成ライブ通信講座 | 382,800円 | 206,800円 | 91,960円 |
※学費総額から支給額を引いた金額。編集部が計算
50%か80%かで、自己負担が14万円変わります。 そしてこの差は「講座の選び方」ではなく「修了後の働き方」で決まります。誰がどの給付率になるのか、計算根拠と手続きの期限は 給付金の記事 で詳しく整理しました。受講開始の2週間前までに手続きが必要なので、申し込む前に読んでおいてください。
よくある質問
Q. 結局いくら用意すればいいですか?
学費だけなら 499,400円(通学)/398,200円(ライブ通信)。受験料38,800円と登録費用17,000円を足した資格取得までの総額は 555,200円/454,000円 です。給付金が80%適用される場合、学費部分の自己負担は122,760円/91,960円まで下がります。
Q. 通学とライブ通信、どちらを選ぶべきですか?
通える時間があるかどうかで決めてください。 差額101,200円は講義75時間を映像にするかどうかの差で、時間単価で見るとライブ通信のほうが割高です(4,811円/時間 対 2,919円/時間)。金額を理由にライブ通信を選ぶと、単価では損をします。
Q. 入会金は分けて払えますか?
公式サイトの記載は「学費のお支払いの完了をもって入会手続・コース申込手続の完了」となっており、入会金だけを分離できるかは書かれていません。分割の可否も含めて、個別ガイダンスで確認してください。
Q. 途中でやめたら返金されますか?
公式サイト上では中途解約・返金の規定を確認できませんでした。 金額が大きいので、申し込む前に電話(0120-67-2048)で必ず確認してください。
Q. 教材費28,600円には何が含まれますか?
公式の料金表には「教材費 26,000円(税込28,600円)」とあるだけで、内訳の記載はありません。ただしリカレントには オンライン1問1答1000問 と リカレントオンライン(映像授業) があり、いずれも公式サイトに「受講生は無料で利用できる」と記載されています。これらは教材費とは別枠の扱いです。
Q. 学割や割引はありますか?
公式サイトの講座ページには割引制度の記載がありません。ただし公式ニュース欄では時期ごとの案内が更新されているため、最新の条件は資料請求か個別ガイダンスで確認してください。
まとめ
- リカレントの学費は 499,400円(受講料437,800円+教材費28,600円+入会金33,000円/すべて税込)
- 受験料 38,800円、登録免許税+登録手数料 17,000円 を足すと、資格取得までの 総額は555,200円
- 通学とライブ通信の差額 101,200円 は、講義75時間を映像で見るか講師の前で受けるかの差(1時間あたり約1,349円)
- 時間単価では 通学2,919円/時間 対 ライブ通信4,811円/時間 で逆転する。安さを理由にライブ通信を選ぶと単価では損
- 落ちたときの追加費用は、学科なら再登録料6,600円+再受験料8,900円、実技なら再受験料29,900円
- 資格は 5年ごとの更新制。知識講習8時間以上+技能講習30時間以上が継続的に必要
- 給付金80%が適用されれば学費の自己負担は 122,760円 まで下がるが、50%止まりなら264,000円
数字だけ見れば高い講座です。ただし「高い/安い」は、何と比べるかで変わります。22講座の横並びで見た位置は比較記事に、実際に払う額を決める給付金の条件は給付金記事にまとめました。この記事の総額表と合わせて読むと、予算の全体像がつかめます。

