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SARAスクールのアンガーマネジメント講座で取れるのは、アンガーカウンセラー®(日本メディカル心理セラピー協会=JAAMP)とアンガーコントロール士(日本インストラクター技術協会=JIA)の2つです。どちらも民間資格で、テレビでよく聞く一般社団法人日本アンガーマネジメント協会の「アンガーマネジメントファシリテーター」とは別の団体が出す別の資格です。
この記事は、この2資格の「中身」に絞ります。各協会の公式ページに書かれている出題範囲・受験資格・受験料・受験方法・合格基準をそのまま整理し、SARAの講座で何を学ぶか、基本コースとプラチナコースでどう取るか、取ったあとに何ができて何ができないかをまとめます。他団体の資格との比較や選び方は、アンガーマネジメント資格の全体像をまとめたハブ記事で扱っています。
この記事の情報源(2026年9月26日に確認)
- JAAMP アンガーカウンセラー®資格認定試験(https://www.domap.net/shinri/anger/)
- JIA アンガーコントロール士資格(https://www.jpinstructor.org/shikaku/anger/)
- SARAスクール アンガーカウンセラー®資格取得講座(https://www.saraschool.net/mentality/anger/)
- 本記事の資格はいずれも民間資格で、医療・診断・治療を行うものではありません
アンガーカウンセラー®(JAAMP)とは:出題範囲と試験概要
アンガーカウンセラー®は、日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)が認定する資格です。協会の公式ページでは、次の知識を「有していることが証明されます」と説明しています。
アンガーコントロールの歴史から、感情のクセや怒りの本質について、怒りの1次感情と2次感情、怒りと向き合うトレーニング、怒りが体に及ぼす影響や怒りのデメリット、思考の歪み、怒りを引き起こしやすい思考、心にゆとりができるテクニック、三性の理、怒りの生理的反応など
試験内容として挙げられている項目は次の8つです。
- 後悔しない怒り方
- 怒りを溜め込まない考え方
- イライラを消す方法
- 怒りを大きくしない方法
- 怒りの耐性を高くする方法
- 怒りを抑えきれない時の対処法
- 避けたほうが良い習慣
- 気持ちを上手に伝える方法
| 項目 | JAAMP公式の記載 |
|---|---|
| 受験資格 | 特になし |
| 受験料 | 10,000円(消費税込み) |
| 受験申請 | インターネットからの申込み |
| 受験方法 | 在宅受験(申込後1週間以内に試験問題が郵送され、備え付けの封筒で返送。到着後10日前後で合否照会) |
| 合格基準 | 70%以上の評価 |
| 試験日程 | 「試験期間・受験申込み期間がなくなり、いつでも検定試験を受けれるようになりました」 |
| 難易度(公式FAQ) | 初〜中級者レベル |
| 認定証・認定カード | 希望者のみ、各5,500円 |
協会FAQには「日常でも仕事でも役に立つ資格になります。もちろん履歴書などにもご記載いただけます」「独学でも可能ですが、初学者や仕事や生活との両立を心配される方は、通信講座での学習をご検討ください」とあります。協会指定の認定講座はSARAスクールと諒設計アーキテクトラーニングの2つです。
アンガーコントロール士(JIA)とは:出題範囲と試験概要
アンガーコントロール士は、日本インストラクター技術協会(JIA)が認定する資格です。公式ページの説明は次のとおりです。
アンガーコントロールの基礎知識から、幸せの感度を上げるトレーニング、怒りと向き合うトレーニング、後悔しない怒り方、怒りをため込まない考え方、イライラが消せる方法や怒りを大きくしない方法、怒りを抑えきれない時の対処法、ストレスと怒り、ストレスの外在化、子育て特有の怒りなど、アンガーコントロールに関する幅広い知識を有していることが証明されます
試験概要には、問われる知識として次の項目が列挙されています。
- アンガーコントロールとは/歴史/利点/必要な人
- 感情のクセ/怒りの本質/怒りの種類/怒りが必要不可欠な理由
- 怒りの1次感情と2次感情/生理的反応/心身に及ぼす影響
- 怒りっぽい人の行動特性/「不合理な信念」/思考の歪み
- 心にゆとりができるテクニック/三性の理
- 怒りへの反射を抑えるトレーニング法/緊張を緩和する方法/怒りと距離を置く方法
- 怒りと向き合う認知トレーニング/注意が必要な怒りの発散方法
- 怒りへの許容度を上げるトレーニング/幸せの感度を上げるトレーニング
| 項目 | JIA公式の記載 |
|---|---|
| 受験資格 | 特になし |
| 受験料 | 10,000円(消費税込み) |
| 受験申請 | インターネットからの申込み |
| 受験方法 | 在宅受験(申込後1週間以内に郵送、返送後10日前後で合否照会) |
| 合格基準 | 70%以上の評価 |
| 試験日程 | 「試験期間・受験申込み期間がなくなり、いつでも検定試験を受けられるようになりました」 |
| テキスト・資料 | 協会はテキストの販売・資料の提供をしていない(FAQ) |
| 認定証・認定カード | 希望者のみ、各5,500円 |
2資格はどこが違う?公式の記載を並べて比較
受験の条件は2協会でまったく同じです。違いは出題範囲の重なり方と、資格名が示す方向にあります。
| 項目 | アンガーカウンセラー® | アンガーコントロール士 |
|---|---|---|
| 認定団体 | JAAMP(日本メディカル心理セラピー協会) | JIA(日本インストラクター技術協会) |
| 公式が挙げる範囲の特徴 | 怒りの1次感情と2次感情、体への影響、思考の歪み、三性の理など「怒りの仕組みの理解」が中心 | 上記に加え、反射を抑える・距離を置く・許容度を上げる各トレーニング、ストレスの外在化、子育て特有の怒りなど「対処の技法」まで広い |
| 受験資格/受験料/方法/合格基準 | なし/10,000円/在宅・随時/70% | なし/10,000円/在宅・随時/70% |
| 資格取得後(公式文) | 「アンガーカウンセラー®として活躍でき、自宅やカルチャースクールなどで講師活動ができます」 | 「アンガーコントロール士として活躍でき、自宅やカルチャースクールなどで講師活動ができます」 |
| SARAでの取り方 | 基本コースで受験/プラチナコースで免除 | 基本コースで受験/プラチナコースで免除 |
両協会の出題項目を見比べると、1次感情と2次感情、思考の歪み、三性の理、心にゆとりができるテクニックといった中核はどちらにも入っています。SARAの講座が「1度の学習で2資格取得」(公式表記)と言えるのは、この重なりのためです。ただし、両協会とも「講師活動ができます」と書いてはいるものの、講師の仕事を協会が紹介する仕組みは公式には書かれていません。資格が仕事を保証するものではない点は、そのまま受け取っておいた方がいいでしょう。
SARAの講座で学ぶ内容と期間
SARAのアンガーカウンセラー®資格取得講座は、公式ページで学習内容を次の4つに整理しています。
- 怒りの基本理解:怒りの仕組みや種類、心身への影響を学び、感情を正しく理解する
- 怒りの原因分析:怒りっぽい人の思考の歪みや信念を知り、怒りの発生要因を理解する
- 心を穏やかに保つ:ストレスや嫉妬との関係を学び、イライラを減らす思考法を身につける
- 実践的な制御法:怒りを抑える習慣や対処法を学び、家庭や職場で感情を整える力を養う
教材はガイドブック・受講証・学習テキスト01・02・練習問題/解答・模擬試験/解答・添削課題(5回分)で、動画講義は教材一覧に含まれていません。テキストと問題集は「臨床心理士・公認心理師」の先生が監修していると表記されています(個人名は非公開)。
学習期間の目安は公式FAQで「1日30分勉強された場合はオンライン教材で1か月、紙教材では2ヶ月で取得することもできます」。受講期間は6ヶ月で、質問は無料で何回でも、課題の再提出も何度でも可能です。受講者の92%が初学者というのも公式の数字なので、心理学を学んだことがなくても前提知識は求められていません。
難易度:協会の公式表記は「初〜中級者レベル」
JAAMPの公式FAQは難易度を「初〜中級者レベルの資格になります」と表記しています。受験は在宅で、合格基準は70%以上、受験期間の制限もなく随時受験できます。試験問題は郵送で届き、返送する形式です。
難易度が抑えられているのは、この資格が「怒りの仕組みを理解し、日常で使えるようになる」ことを目的にしているからです。難関試験を突破する種類の資格ではなく、学んだ内容を生活に持ち帰るための資格と捉えるのが実態に合っています。
取得方法:基本コースとプラチナコースの総額は同じ79,800円
| コース | 取得の流れ | 試験 | 資格取得までの合計(税込) |
|---|---|---|---|
| 基本コース(受講料59,800円) | 教材で学習 → 添削5回 → 各協会の認定試験を在宅受験(受験料各10,000円) → 合格で取得 | 自分で受験(70%以上で合格) | 79,800円(一発合格の場合。不合格なら再受験ごとに10,000円) |
| プラチナコース(受講料79,800円) | 教材で学習 → 添削5回 → 卒業課題を提出 → 2資格とも認定 | 免除(「本来かかる試験料も講座料金に含まれている」) | 79,800円 |
| プラチナコース オンライン(受講料79,800円) | 上記をスマホ・PC・タブレットで。紙教材なし・自動添削 | 免除 | 79,800円(最短1ヶ月) |
どのコースでも学ぶ内容は同じで、違いは「試験を受けるか/卒業課題で免除するか」だけです。認定証・認定カードは各協会が希望者に有料(各5,500円)で発行するもので、どちらのコースでも任意・別料金です。2枚とも申し込むと合計90,800円になります。料金の詳しい比較はSARAアンガー講座の料金記事にまとめています。
日本アンガーマネジメント協会の資格とは別物です
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会の「アンガーマネジメントファシリテーター」は、協会の入門講座を自分で開講できるようになるための資格で、受講料143,000円(試験料含む)のほかに認定料33,000円と入会金11,000円が必要です(合計187,000円。翌年度以降は年会費13,200円)。対面2日間またはオンライン(動画+ライブ1日)で受講し、認定試験に合格して認定されます(https://www.angermanagement.co.jp/seminar/95625、2026年9月26日確認)。
SARAの2資格(JAAMP/JIA)とはまったく別の団体・別の資格で、片方を取ってももう片方の認定にはつながりません。「協会の名前で講座を開きたい」ならファシリテーター、「自分や身近な人のために怒りの仕組みを学び、資格の形にしたい」ならSARAの2資格、という目的の違いです。団体別の比較と選び方はハブ記事で表にしています。
活かし方:履歴書・家庭・職場・対人援助
SARA公式FAQは「趣味として自分自身のための知識を得ていただくことも、仕事として活用していただくことも可能」「教室を開いたり、履歴書等に資格を記載していただいて就職活動にお役立ていただいたりすることができます」と書いています。JAAMPも「履歴書などにもご記載いただけます」としています。
履歴書・自己PRで
資格欄に「アンガーカウンセラー®」「アンガーコントロール士」と記載できます。ただし民間資格なので、それだけで採用が決まるものではなく、感情コントロールや対人スキルへの関心・自己研鑽の姿勢を示す材料と考えるのが現実的です。
家庭で
出題範囲にある「怒りの1次感情と2次感情」「子育て特有の怒り」は、子どもや家族につい強く当たってしまう場面に直接つながる内容です。自分がなぜ今イライラしているのかを言葉にできるようになることが、衝動的な対応を減らす入口になります。
職場で
「後悔しない怒り方」「気持ちを上手に伝える方法」「怒りと距離を置く方法」は、部下指導やクレーム対応で使う内容です。
対人援助・サポート職で
介護・保育・接客など人と深く関わる仕事では、相手の怒りに巻き込まれないための知識として役立ちます。
活かし方の具体例は活用記事で掘り下げています。
この資格でできないこと(医療・臨床の代替ではない)
医療行為・診断・治療はできません。うつ病や不安障害など治療が必要な状態への対応は、医師・公認心理師・臨床心理士といった専門職の領域で、アンガーカウンセラー®やアンガーコントロール士がその代わりを務めることはできません。「カウンセラー」という名称がついていても、医療的なカウンセリングを行う資格ではありません。
また、両協会とも「講師活動ができます」と書いていますが、講師の仕事を紹介する仕組みや、資格の名称を法律で保護する制度はありません。本格的な心理職を目指すなら、公認心理師(国家資格)や臨床心理士など、大学・大学院での専門教育を前提とした資格が別途必要です。怒りに限らず心理全般を学びたい場合は、心理カウンセラー資格の比較記事もあわせてご覧ください。
アンガーカウンセラー®・アンガーコントロール士 よくある質問
Q1. 両方取る必要はありますか?
A. SARAの講座は1つのカリキュラムで両資格に対応しています。両協会の出題項目は中核(1次感情と2次感情、思考の歪み、三性の理など)が重なっており、基本コースなら受験料は各10,000円、プラチナコースなら両方とも試験免除です。片方だけ受験することも可能ですが、プラチナコースでは追加費用なしで2つとも認定されます。
Q2. 難易度は高いですか?落ちることはありますか?
A. JAAMPの公式表記は「初〜中級者レベル」。在宅受験で合格基準は70%以上です。基本コースでは不合格の可能性もあり、再受験には受験料10,000円が再度かかります。プラチナコースは卒業課題の提出で試験免除・認定されるため、不安な方はこちらが確実です。
Q3. 日本アンガーマネジメント協会の資格とどう違いますか?
A. 認定団体が違う別の資格です。協会のファシリテーターは「協会の入門講座を開講する」ための資格で、受講料・認定料・入会金を合わせて187,000円。SARAの2資格は通信講座+在宅受験(またはプラチナで免除)で総額79,800円です。目的が違うので、どちらが上という話ではありません。
Q4. 履歴書に書けますか?就職に有利ですか?
A. 記載できます(JAAMP・SARAとも公式に明記)。ただし民間資格のため、それだけで採用が決まるものではなく、介護・保育・接客・人事など人と関わる職種で「感情コントロールへの関心」を示す材料として働くことがある、という程度に捉えてください。
Q5. 心理学やカウンセリングの知識がなくても大丈夫ですか?
A. 受験資格は「特になし」で、SARAの公式では受講者の92%が初学者と表記されています。教材はテキスト2冊+練習問題・模擬試験・添削5回で、1日30分の学習で紙教材なら2ヶ月が目安です。
Q6. この資格で人の心の治療やカウンセリング業はできますか?
A. いいえ。医療行為・診断・治療はできません。治療が必要な状態への対応は医師・公認心理師・臨床心理士の領域です。本資格は、怒りの仕組みを理解して日常で実践する・身近な人に寄り添うための民間資格で、専門臨床の代替にはなりません。
まとめ:2資格は「怒りと上手に付き合う」ための民間資格
| 知りたかったこと | 結論 |
|---|---|
| アンガーカウンセラー®とは | JAAMP認定。1次感情と2次感情・思考の歪み・三性の理など怒りの仕組みの基礎知識を証明する民間資格 |
| アンガーコントロール士とは | JIA認定。上記に加え、反射を抑える・距離を置く・許容度を上げる各トレーニング、子育て特有の怒りまで広く証明する民間資格 |
| 受験条件 | 両協会とも受験資格なし・受験料10,000円・在宅・随時・70%以上で合格 |
| 取り方と総額 | 基本コース(受験)でもプラチナコース(免除)でも79,800円。認定証は任意・各5,500円 |
| 協会系資格との違い | 別団体・別資格。協会ファシリテーターは講座を開くための資格で総額187,000円 |
| 活かし方と限界 | 履歴書に記載可。家庭・職場・対人援助で使う知識。医療の代替ではなく、講師の仕事が保証されるわけでもない |
まずは公式サイトで講座の詳細を確認し、自分の目的に合うかどうかをチェックしてみてください。

