大学生のTOEIC平均は受け方で135点変わります|公開601点とIPテスト466点

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結論から :

  • 大学生のTOEIC L&R平均は、自分で申し込む 公開テストで601点 (331,403人)、大学の授業内で受ける IPテストで466点 (475,912人)。 135点違う
  • どちらも学年とともに上がる。公開テストは 1年557点→4年614点(57点上昇) 、IPテストは 1年451点→4年537点(86点上昇)
  • 受験者数の山が真逆。公開テストは 3年生が最多の129,998人 、IPテストは 1年生が最多の271,712人
  • 専攻別(公開テスト)の最高は 社会/法学系627点 、最低は その他/なし545点 で82点差
  • 大学院は642点 で、大学の601点を41点上回る

この記事では、IIBCが公表している2025年度の実受験者データを、大学生の属性ごとに分解します。数値はすべて公式資料からの転記または算出で、推定値は含みません。

この記事の信頼性

  • データ:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)「TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026」(2025年度=2025年4月〜2026年3月の実受験者データ)
  • 属性別の数値は、PDFのグラフから座標解析でラベルと数値の対応を確定させたうえで転記した
  • 全区分について「Listening + Reading = Total」の成立と、各区分の受験者数合計が母集団の総数と一致することを検算済み
  • 執筆者:「デジタル資格ナビ」編集部

まず、大学生のTOEIC平均は2つある

「大学生の平均」を調べると数字がバラバラなのは、 受け方が2種類あり、平均が135点違う からです。

受け方 受験者数 Listening Reading 平均スコア
公開テスト(自分で申し込む) 331,403 人 328 272 601 点
IPテスト(大学が実施) 475,912 人 261 205 466 点

公開テストは受験料を払って自分で申し込んだ人だけが受けます。IPテストは大学の授業や学部の方針で 全員が受ける ため、英語に関心のない層も母集団に入ります。 同じ「大学生」でも中身がまったく違う集団 です。

受験者数はIPテストの方が多く、475,912人。 実際にTOEICを受けている大学生の約6割はIPテスト です。

自分の位置を測るときは、 自分で申し込んだなら601点、授業内で受けたなら466点 と比べてください。

学年別、1年から4年で上がる

学年ごとの平均です。

420466512558604650大学1年大学2年大学3年大学4年557589602614451463507537公開テスト(自分で申込)IPテスト(授業内)点
大学生のTOEIC L&R平均スコアを学年別に見たもの(2025年度)。公開テストは1年557点→4年614点、IPテストは451点→537点。どちらも学年とともに上がるが、両者には常に100点以上の差がある。出典:IIBC「TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026」。
学年 公開テスト IPテスト
大学1年 557 点(33,391人) 451 点(271,712人)
大学2年 589 点(53,437人) 463 点(113,076人)
大学3年 602 点(129,998人) 507 点(68,569人)
大学4年 614 点(104,022人) 537 点(22,555人)

どちらも学年とともに一貫して上がります。 公開テストで57点、IPテストで86点の上昇です。

ただし これは同じ学生を4年間追跡した数字ではありません 。各学年で受験した人を比べた断面データです。学年が上がるほど「英語に力を入れている人だけが受け続ける」という絞り込みが働くため、上昇幅の全部が学習成果とは言えません。

受験者数の山が、公開テストとIPテストで真逆になっている

上の表で、もうひとつ見てほしいのが人数です。

  • 公開テスト:3年生129,998人が最多(学年回答者320,848人の40.5%)。次いで4年生104,022人
  • IPテスト:1年生271,712人が最多(大学475,912人の57.1%)。4年生は22,555人まで減る

これは制度の違いがそのまま出ています。 IPテストは入学直後のクラス分けやレベルチェックで実施されることが多く、1年生に集中 します。一方 公開テストは就職活動でスコアを提出する必要が出てから受ける人が多く、3年生に山ができます 。

つまり、多くの大学生が 1年生でIPテストを受け(平均451点)、就活前の3年生で公開テストを受ける(平均602点) という順序をたどっている、と読めます。

専攻別、社会/法学系が627点で最高

公開テストを受けた学生を専攻で分けた平均です。

社会/法学系627点会計/ビジネス/経済612点文系(教育・言語・文学等)611点保健・医療594点科学(農・情報・数物)581点工学/建築562点その他/なし545点
公開テストを受けた学生の専攻別平均スコア(2025年度・回答者364,830人)。紺は大学全体の601点以上。出典:IIBC「TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026」。
専攻 受験者数 Listening Reading 平均スコア
社会/法学系(国際・法律・政治・社会学) 46,790 人 343 285 627 点
会計学/ビジネス/経済学/財政学/マーケティング/貿易 48,114 人 334 277 612 点
文系(教育・美術・言語・文学・音楽・心理学) 83,767 人 339 272 611 点
保健・医療(医学・看護・薬学・公衆衛生) 19,804 人 322 271 594 点
科学(農業・コンピュータサイエンス・数学・物理学・統計学) 72,499 人 317 264 581 点
工学/建築 79,193 人 310 252 562 点
その他/なし 14,663 人 310 235 545 点

最高の社会/法学系627点と最低のその他/なし545点で82点差です。 国際関係や法律を含む区分が首位で、工学/建築が理系のなかでも低い という並びになっています。

なお、この区分はIIBCが定めたもので、各区分にどの学科が入るかの詳細は公式資料に書かれていません。「文系」に教育・美術・音楽・心理学がまとめて入っているように、区分はかなり粗いことに注意してください。

英語専攻の大学生でもIPテストは514点

大学のIPテストを専攻別・学年別に見ると、より具体的な水準が分かります。

専攻(総数・平均) 1年 2年 3年 4年
語学・文学系 英語専攻(46,031人・514点) 474 点 518 点 567 点 582 点
国際関係学系(28,362人・517点) 485 点 531 点 575 点 602 点
語学・文学系 英語専攻以外(28,522人・477点) 460 点 477 点 538 点 568 点
情報科学系(25,746人・461点) 449 点 462 点 497 点 498 点
商学・経済・経営系(68,758人・460点) 446 点 462 点 523 点 549 点

英語専攻でも全学年をならすと514点 、4年生でも582点です。英語を専門に学んでいても、TOEICのスコアだけを見れば飛び抜けて高いわけではありません。首位は国際関係学系の517点でした。

情報科学系だけは3年497点→4年498点とほぼ横ばいで、他の専攻のような4年次の伸びが見られません。

大学院・高校・短大・専門学校との比較

公開テストを所属学校別に見ると、こうなります。

大学院642点大学601点語学学校578点中学校564点高校539点専門学校523点短大519点高専517点
公開テストを受けた学生の所属学校別平均スコア(2025年度)。小学校(1,074人・638点)は人数が少ないため図から除いた。出典:IIBC「TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026」。
所属 受験者数 Listening Reading 平均スコア
大学院 30,504 人 345 297 642 点
小学校 1,074 人 353 284 638 点
大学 331,403 人 328 272 601 点
語学学校 1,995 人 321 257 578 点
中学校 1,613 人 323 241 564 点
高校 34,383 人 303 236 539 点
専門学校 10,739 人 308 215 523 点
短大 4,765 人 300 219 519 点
高専 17,923 人 300 217 517 点

大学院が642点で最高 。大学の601点を41点上回ります。研究で英語論文を読む必要があることに加え、大学院進学者そのものが選抜された層であることが効いていると考えられます。

小学校の638点は1,074人しかいない特殊な数字 です。小学生で自費でTOEICを受ける層は、帰国子女やインターナショナルスクール在籍者に偏っていると推測されますが、公式データに内訳の記載はありません。人数が少ないので参考程度に見てください。

同じくIPテストでは、高校436点(18,389人)、短大383点(4,061人)、専門学校458点(14,661人)、大学院554点(6,444人)となっています。

よくある質問

Q. 大学生のTOEIC平均は何点ですか。
公開テスト(自分で申し込む)が601点、大学のIPテスト(授業内)が466点です。どちらで受けたかによって比べる相手が変わります。

Q. 就活でTOEIC何点あれば有利ですか。
このデータからは分かりません。公開テストの大学3年生の平均が602点、4年生が614点であることは事実ですが、企業が何点を評価するかは公式データの範囲外です。数字を出している記事は、その根拠がIIBCの公式資料かどうかを確認してください。

Q. 大学1年で451点は低いですか。
IPテストの大学1年生271,712人の平均がちょうど451点なので、平均どおりです。ただしIPテストは全員が受けるため、母集団に英語を勉強していない人も含まれます。

Q. 英語専攻なら何点くらい取れますか。
大学のIPテストで、英語専攻の平均は1年474点・2年518点・3年567点・4年582点です。全学年をならすと514点になります。

Q. なぜ記事によって大学生の平均が違うのですか。
公開テストとIPテストで135点違うためです。どちらも公式の数字ですが、母集団がまったく違います。

出典・データについて

本記事の数値はすべて、IIBCが公表する下記の公式資料に基づいています。属性別のグラフについては、PDF内の単語座標を解析してラベル・受験者数・スコアの対応を確定させたうえで転記し、全区分で「Listening + Reading = Total」が成立すること、および各区分の受験者数合計が母集団の総数と一致することを検算しています。

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