保育士試験の合格率は19.4%【令和7年】難易度と科目合格制度の使い方

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保育士試験の合格率は、令和7年で19.4%です。長く20〜30%台で語られてきた試験ですが、直近4年で最も低い水準まで下がりました。ただしこの数字は「1年で全科目そろえた人の割合」であり、科目合格制度を使って複数回で取り切る人まで含めた到達率とは別物です。合格率の意味を正しく理解しておかないと、対策の方向性を見誤ります。

本記事では、保育士試験の合格率の実情を整理し、SMART合格講座を使う場合に意識したい対策方針をまとめました。

この記事の信頼性

  • 調査時期:2026年8月(合格率データを令和7年に更新)
  • 調査対象:SMART合格講座 保育士、全国保育士養成協議会の試験概要
  • 執筆者:「デジタル資格ナビ」編集部
  • 情報源:こども家庭庁・厚生労働省「保育士試験の実施状況」、全国保育士養成協議会、SMART合格講座 公式サイト


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保育士試験の合格率は令和7年で19.4%

保育士試験の合格率は、こども家庭庁・厚生労働省が毎年公表している「保育士試験の実施状況」で確認できます。直近4年は次のとおりです。

年 受験申請者数 合格者数 合格率
令和4年(2022) 79,378人 23,758人 29.9%
令和5年(2023) 66,625人 17,955人 26.9%
令和6年(2024) 58,767人 15,475人 26.3%
令和7年(2025) 54,807人 10,621人 19.4%

※出典:こども家庭庁・厚生労働省「保育士試験の実施状況」各年。合格率は合格者数÷受験申請者数で算出。全科目免除者は別集計のため含みません。

1040835630425220015令和4年令和5年令和6年令和7年受験申請者数(左軸・万人)合格率(右軸・%)
保育士試験の受験申請者数と合格率(令和4〜7年)。申請者は79,378人から54,807人へ31%減り、合格率も29.9%から19.4%へ下がっています。出典:こども家庭庁・厚生労働省「保育士試験の実施状況」各年。

長く「20〜30%台」で語られてきた試験ですが、令和7年は19.4%まで下がり、直近4年で最も低い水準になりました。同時に受験申請者数も79,378人から54,807人へ31%減っています。「受験者が減ったぶん受かりやすくなる」という話にはなっていない、という点は先に押さえておいてください。

ただしこの数字は「1年間に申請した人のうち、その年に全科目そろえて合格した人の割合」です。保育士試験には科目合格制度(合格した科目は3年間有効)があり、2〜3回に分けて全科目を積み上げる受験者は分母に毎年入りながら、合格者として数えられるのは最後の1回だけです。

つまり合格率19.4%を「10人受けて2人しか受からない」と読むのは、半分正しくて半分ミスリーディングです。1回で全科目を取り切る難しさを表した数字であって、複数回かけて資格を取る人の到達率はこれより高くなります。

前期・後期別の合格率(令和4〜7年)

保育士試験は年2回、前期(1回目)と後期(2回目)に実施されます。こども家庭庁の資料には回ごとの受験申請者数と合格者数も載っているので、回別の合格率を編集部で計算しました。

年・回 受験申請者数 合格者数 合格率
令和4年 前期 40,501人 12,750人 31.5%
令和4年 後期 34,345人 10,128人 29.5%
令和5年 前期 34,380人 9,612人 28.0%
令和5年 後期 28,683人 7,553人 26.3%
令和6年 前期 29,366人 7,880人 26.8%
令和6年 後期 26,400人 6,966人 26.4%
令和7年 前期 26,654人 5,620人 21.1%
令和7年 後期 28,153人 5,001人 17.8%

※合格率は合格者数÷受験申請者数で編集部が算出(小数第2位を四捨五入)。令和4〜6年の回別の数値には、神奈川県・大阪府・沖縄県が独自に実施した地域限定保育士試験は含まれません(資料では「合計」欄にだけ加算されています)。令和6年後期は、資料の合計欄(27,291人・7,252人)に大阪府・沖縄県の地域限定試験が含まれているため、都道府県ごとの数値を編集部が足し上げた値を使っています。令和7年は、地域限定試験の結果が通常試験に合算されています。出典:こども家庭庁「保育士試験の実施状況」令和4年度(https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/e4b817c9-5282-4ccc-b0d5-ce15d7b5018c/418776d5/20230401_policies_hoiku_21.pdf)、令和5年度(https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/e4b817c9-5282-4ccc-b0d5-ce15d7b5018c/60c97cf1/20240705_policies_hoiku_115.pdf)、令和6年度(https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/e4b817c9-5282-4ccc-b0d5-ce15d7b5018c/d5b7b7c9/20250930_policies_hoiku_157.pdf)、令和7年度(https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/e4b817c9-5282-4ccc-b0d5-ce15d7b5018c/e8e056cc/20260616_policies_hoiku_240.pdf)

0816243240令和4年31.529.5令和5年28.026.3令和6年26.826.4令和7年21.117.8前期(1回目)後期(2回目)
保育士試験の前期・後期別の合格率(%)。合格者数÷受験申請者数で編集部が算出。令和4〜6年は神奈川・大阪・沖縄の地域限定試験を除いた値です。令和7年は地域限定試験の結果が各回の欄に合算されているため、前年までと完全に同じ条件ではありません。令和6年後期は都道府県欄の合計(26,400人・6,966人)で算出。出典:こども家庭庁「保育士試験の実施状況」令和4〜7年。

令和7年は前期21.1%、後期17.8%で、どちらも4年間で最も低い値でした。4年とも後期の合格率が前期を下回っており、令和7年はその差が3.3ポイントと4年間で最も開いています。

また、令和4〜6年は前期のほうが申請者が多かったのに対し、令和7年は後期(28,153人)が前期(26,654人)を上回りました。ただし令和7年は地域限定試験の結果が各回に合算されているため、前年までとまったく同じ条件の比較ではありません。

保育士試験の倍率は令和7年で約5.2倍

保育士試験の「倍率」は、公式の指標としては公表されていません。そこで、受験申請者数を合格者数で割った値を編集部が算出しました。「申請した人の何人に1人が合格したか」の目安です。

年 受験申請者数 合格者数 倍率(編集部算出)
令和4年(2022) 79,378人 23,758人 約3.3倍
令和5年(2023) 66,625人 17,955人 約3.7倍
令和6年(2024) 58,767人 15,475人 約3.8倍
令和7年(2025) 54,807人 10,621人 約5.2倍

※受験申請者数÷合格者数で編集部が算出(小数第2位を四捨五入)。資料には実際に試験を受けた人数(受験者数)が載っていないため、申請者数で計算しています。申請後に欠席した人がいる分、実際に受けた人を基準にした倍率はこれより低くなります。出典:こども家庭庁「保育士試験の実施状況」各年(上の表と同じ資料)。

令和4年は申請者約3.3人に1人が合格していましたが、令和7年は約5.2人に1人です。令和4年と比べると申請者数は31%減ったのに対し、合格者数は55%減っています(どちらも編集部算出)。申請者の減り方より合格者の減り方のほうが大きいため、倍率が上がりました。

都道府県別の合格率(令和7年)

同じ資料には都道府県ごとの数値も載っています。受験申請者数が多い10都道府県は次のとおりです。

都道府県 受験申請者数 合格者数 合格率
東京都 9,940人 1,922人 19.3%
神奈川県 6,831人 1,161人 17.0%
大阪府 4,588人 878人 19.1%
愛知県 3,121人 725人 23.2%
千葉県 3,028人 609人 20.1%
埼玉県 2,969人 598人 20.1%
兵庫県 2,243人 470人 21.0%
福岡県 1,977人 377人 19.1%
北海道 1,626人 299人 18.4%
沖縄県 1,425人 222人 15.6%

※前期・後期の合計。全科目免除者は含みません。合格率は合格者数÷受験申請者数で編集部が算出。地域限定保育士試験を実施した自治体は、その結果も合算されています(資料の注記による)。出典:こども家庭庁「保育士試験の実施状況(令和7年度)」(https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/e4b817c9-5282-4ccc-b0d5-ce15d7b5018c/e8e056cc/20260616_policies_hoiku_240.pdf)

47都道府県すべてで計算すると、最も高かったのは岐阜県の24.3%(592人中144人)、最も低かったのは徳島県の13.6%(243人中33人)でした。申請者が数百人規模の県では、合格者が数十人増減するだけで合格率が大きく動く点に注意してください。

2026年(令和8年)後期・2027年(令和9年)の試験日程

令和8年前期(筆記4月18日・19日、実技6月28日)はすでに終わっています。これから受ける人に関係する日程は次のとおりです。

回 筆記試験 実技試験
令和8年 後期 2026年10月24日(土)・25日(日) 2026年12月13日(日)
令和9年 前期 2027年4月17日(土)・18日(日) 2027年6月27日(日)
令和9年 後期 2027年10月23日(土)・24日(日) 2027年12月12日(日)

令和8年後期の結果は、筆記試験が2026年11月30日10時、実技試験(合格通知書の掲載)が2027年1月12日10時に公開される予定です。いずれも郵送はされず、保育士試験マイページで確認します。実技試験は、筆記試験の全科目に合格した人(実技試験免除者を除く)だけが受けられます。

※出典:全国保育士養成協議会「試験日程・科目(後期)」(https://www.hoyokyo.or.jp/exam/schedule02.html)、同「試験結果(後期)」(https://www.hoyokyo.or.jp/exam/result02.html)、こども家庭庁「令和8年保育士試験の日程について」(https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/e4b817c9-5282-4ccc-b0d5-ce15d7b5018c/b27ee900/20250526_policies_hoiku_149.pdf)、同「令和9年保育士試験の日程について」(https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/e4b817c9-5282-4ccc-b0d5-ce15d7b5018c/34be1b63/20260514_policies_hoiku_232.pdf)

なお、令和8年の合格率はまだ公表されていません。令和7年分の資料は、こども家庭庁の保育のページ(https://www.cfa.go.jp/policies/hoiku)に2026年6月16日付で掲載されました。

合格基準のクセを理解する

保育士試験の合格基準は、ややトリッキーな仕組みになっています。

区分 基準
筆記試験(9科目) 各科目で満点の6割以上
教育原理・社会的養護 両方とも6割以上が必須(片方落とすと両方やり直し)
実技試験 選択した2分野で、各50点満点中30点以上
筆記 9科目各科目 6割以上教育原理・社会的養護2科目とも6割以上実技 2分野各50点中30点以上++保育士試験に合格するために必要な3つの条件つまずきやすいのは真ん中片方だけ6割を超えても不合格。次回は2科目とも受け直しになります
保育士試験の合格条件。筆記は科目ごとに6割で判定されますが、教育原理と社会的養護だけは2科目セット扱いで、片方を落とすと両方が持ち越しになります。出典:全国保育士養成協議会 試験概要。

特にやっかいなのが、教育原理(30分)と社会的養護(30分)の扱いです。試験時間は短いですが、片方だけ合格してもう片方を落とすと、次回はもう一度両方受け直しになる仕様です。

合格率の数字には、この「両方そろわないとカウントされない」事情も影響しています。難易度というより、合格判定のルールに引っかかって取りこぼすケースが一定数あるとイメージしてください。

不合格になる典型的なパターン

合格率が伸びない理由は、純粋な学力以外の要素にもあります。編集部としてよく見るのは、次のパターンです。

不合格パターン 内容
教育原理・社会的養護のニコイチ落とし 片方だけ6割未満になり、両方が次回持ち越し
範囲を絞りすぎた学習 出題範囲の広さに対して、ヤマを張りすぎる
過去問演習不足 動画やテキストの理解で終わり、本番形式の演習不足
実技対策の出遅れ 筆記合格後にあわてて始め、練習時間が足りない
統計・制度の最新情報未確認 古い数字のまま回答してしまう

裏を返すと、これらの落とし穴を避けるだけで合格確率は明らかに上がります。

SMART合格講座で対策する場合の方針

SMART合格講座 保育士は、ビデオ約16時間+答練約1時間40分という比較的コンパクトな構成です。これを使って合格率の壁を越えるための方針は、以下の3点に整理できます。

1. 教育原理・社会的養護を最優先で固める

両方そろわないと持ち越しになる仕様を踏まえ、この2科目を最初に仕上げてしまうのが安全策です。試験時間が短く範囲も限定的なので、動画+過去問でかなり高い完成度まで持っていけます。

2. 過去問演習を必ず別途確保する

SMART合格講座の答練だけでは、本番形式の演習量としては足りません。市販の過去問題集(直近5年分)を1冊用意し、本番と同じ時間配分で解く練習を最低3回は行ってください。

3. 視聴期間3年の意味を計画に組み込む

保育士試験は科目合格制度があるので、1回で全科目合格にこだわらず、2〜3回に分けて確実に積み上げる戦略が立てやすい試験です。SMARTは3年間視聴できるため、この制度を活用しやすい構成になっています。

戦略 1回あたりの負担 向いている人
1回完結型 150〜250時間の学習 時間が確保できる方
2回分割型 80〜120時間ずつ 仕事・育児と両立する方
3回分割型 50〜80時間ずつ 時間が限られる方


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「難しい試験」とどう向き合うか

合格率19.4%という数字は、確かに気持ち的に引いてしまう数字です。ただ、受験者の中には十分な準備をせずに受けに来る人も含まれることを考えると、きちんと学習計画を立てて、過去問演習までこなした受験者だけに絞れば、合格可能性はかなり高くなります。

編集部としてのスタンスは、「19.4%という数字に怯えるより、自分が含まれる分母を意識する」というものです。教材を一通りこなし、過去問で安定して6割を超えられる状態まで持っていけば、合格に必要な準備は整っていると言えます。

よくある質問

保育士試験の合格率はどう推移している?

令和4年29.9%、令和5年26.9%、令和6年26.3%、令和7年19.4%です。令和5年から3年続けて前年を下回っており、令和7年は前年より6.9ポイント下がりました。いずれも合格者数÷受験申請者数で、全科目免除者は含みません(出典:こども家庭庁「保育士試験の実施状況」各年)。

保育士試験の倍率はどのくらい?

公式の倍率は公表されていません。受験申請者数÷合格者数で編集部が算出すると、令和7年は約5.2倍(54,807人÷10,621人)、令和4年は約3.3倍でした。実際の受験者数は公表されていないため、申請者数で計算した目安です。

保育士試験は難しい?

令和7年の合格率は19.4%で、申請者のおよそ5人に1人しか合格していません。筆記9科目それぞれで満点の6割以上、教育原理と社会的養護は同じ回で両方6割以上、さらに実技2分野でそれぞれ6割以上が必要です。一方で、筆記の合格科目は通常3年間有効で(条件を満たせば最長5年まで延長可能)、複数回に分けて合格科目を積み上げられます。出典:全国保育士養成協議会「合格科目免除期間延長制度」(https://www.hoyokyo.or.jp/exam/exemption/exemption-period.html)

まとめ

保育士試験の合格率は令和7年で19.4%まで下がっており、難易度は決して低くありません。それでも科目合格制度を活用すれば現実的に十分狙える試験です。教育原理・社会的養護のニコイチ仕様や、過去問演習の不足など、典型的な落とし穴を避けることで合格確率は大きく上がります。

SMART合格講座を使う場合は、3年間の視聴期間を活かして、1回で押し切るか分割するかを柔軟に選べます。市販の過去問題集を1冊併用して、自分のペースで着実に積み上げていくのが、合格率の壁を越える一番の近道です。



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出典

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