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最初に全体像を整理しておきます。SARAのピラティス講座で取れるのは「ピラティスセラピスト」と「ピラティスインストラクター」の2つで、前者はコンディショニング・セルフケア寄り、後者は指導・基礎寄りと、力点が分かれています。そしてどちらも、BASIやSTOTTといった本格的な専門養成資格とは目的も学び方も別物です。ピラティスの資格は似た名前が多く立ち位置が混同されがちですが、この「2資格の役割の違い」と「専門養成との違い」さえ押さえれば、迷いはほぼ消えます。
SARAスクールのピラティス講座では、ピラティスセラピスト(JAAMP認定) と ピラティスインストラクター(JIA認定) という2つの民間資格を同時に目指せます。ただし、これらは「BASI」や「STOTT」といった本格的な専門養成資格とは、目的も学び方もまったく異なります。ここを誤解したまま申し込むと、「思っていた資格と違った」というミスマッチが起きやすいのです。
この記事では、ピラティスセラピストとは何か を起点に、2資格の違い・学べる内容・難易度・取得方法、そして専門養成資格との位置づけの違いまでを、できるだけ正直に整理します。名乗りや自宅レッスン、SNS発信、自己実践での具体的な活かし方も解説するので、「自分の目的に合っているか」を判断する材料にしてください。
ピラティス資格情報の出どころ
- 資格名・認定団体の確認:ピラティスセラピスト(JAAMP)・ピラティスインストラクター(JIA)の認定内容は、各協会サイトとSARAスクール公式サイトの2026年6月時点の表記で照合しました
- 専門養成との比較:BASI・STOTT等の専門養成団体の公開情報を参照し、SARAの2資格との位置づけの違いを整理しています
- 注記:本記事の資格は民間資格であり、医療的な治療効果をうたうものではありません
ピラティスセラピストとは?まず1資格目を理解する
ピラティスセラピスト とは、SARAのピラティス講座で取得できる資格の1つで、日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP) が認定する民間資格です。「セラピスト」という名称が示す通り、ピラティスを通じた 心身のコンディショニング(体を整える・呼吸を整える・リラックスする) という側面に重きを置いた資格、という位置づけで理解すると分かりやすいでしょう。
学べる内容の中心になるのは、呼吸・センタリング・集中といったピラティスの基礎知識・歴史・基本原則です。そこに、体の仕組みや姿勢、コンディショニングの考え方が重なり、さらにピラティスを通じて心身を整えるセルフケア・リラクゼーションの視点や、日常生活・自分の体づくりにピラティスを取り入れる方法へと広がっていきます。
ここで押さえておきたいのは、ピラティスセラピストが 「人を治療する医療資格」ではない という一点です。あくまで民間資格であり、ピラティスの知識をベースに、自分や周囲のコンディショニングに役立てる・名乗る・発信する、という用途に向いています。医療的・治療的な効果を約束するものではない点は、最初に正しく理解しておく必要があります。
もう1つの資格「ピラティスインストラクター」とは
SARAのピラティス講座でもう1つ取得できるのが、日本インストラクター技術協会(JIA) が認定する ピラティスインストラクター です。名称の通り、「ピラティスを人に教える・伝える」側面 に重きを置いた資格、と捉えると整理しやすくなります。
学べる内容の中心は、ピラティスの基本的な動き・エクササイズの考え方や、レッスンや指導を行ううえで前提となる基礎知識です。加えて、相手に分かりやすく伝えるための説明・組み立ての視点や、自宅レッスン・教室で活かすための基礎までを扱います。
ただし、ここは非常に重要なので踏み込んで書きます。この資格を取ったからといって、すぐにスタジオで本格的な指導者として通用するわけではありません。 ピラティスの指導は実技(フォームの観察・修正、マシンの扱いなど)が本質であり、それは在宅のテキスト学習だけでは身につきません。JIAのピラティスインストラクターは、あくまで 「基礎知識を持ち、ピラティスインストラクターを名乗れる」レベルの民間資格 だと理解しておきましょう。
セラピストとインストラクター、力点はどこが違う
似た2資格ですが、力点が異なります。下表で違いを整理します。
| 項目 | ピラティスセラピスト | ピラティスインストラクター |
|---|---|---|
| 認定団体 | 日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP) | 日本インストラクター技術協会(JIA) |
| 力点・キャラクター | コンディショニング・セルフケア軸 | 指導・基礎・伝える軸 |
| 主に学ぶこと | 基礎知識・原則・心身を整える視点 | 基本動作・伝え方・指導の基礎 |
| 向いている人 | 自分の体づくり・整える知識が欲しい人 | 将来人に伝える・名乗りたい人 |
| 共通点 | どちらも 民間資格・在宅受験・SARAで同時取得可能 | 同左 |
実際には、この2資格は セットで学ぶことで「ピラティスの知識(整える)+伝える基礎」を両面から押さえられる 設計になっています。SARAのピラティス講座では1講座で両方を狙えるため、「どちらか片方だけ」と無理に選ぶ必要はありません。2資格を取り切るまでの料金や総額シミュレーションは、SARAピラティス講座の料金を解説した記事で詳しく整理しています。
在宅受験だから「落ちる不安」を抑えられる
「資格」と聞くと身構えてしまいますが、SARAのピラティス2資格の難易度は 決して高くありません。理由は取得方法にあります。試験は試験会場に行く必要がなく自宅で受けられ、テキストで学んだ内容を中心に出題されるため、教材をしっかり読み込めば対応できる範囲です。さらにプラチナコースを選べば、後述のとおり卒業課題の提出だけで2資格とも100%取得でき、「試験に落ちる不安」自体をなくせます。
合格基準は一般に 正答率70%程度 とされることが多く、難関国家資格のような厳しさはありません。あくまで「ピラティスの基礎知識を理解しているか」を確認するレベルです。
ただし、難易度が低いことは 裏返せば「資格を持っている=本格的に指導できる」を意味しない ということでもあります。在宅で取りやすい民間資格だからこそ、後述する「専門養成資格との違い」を正しく理解しておくことが大切です。
取得方法:基本コース vs プラチナコース
SARAのピラティス2資格を取る方法は、申し込むコースによって2通りに分かれます。
| 基本コース | プラチナコース | |
|---|---|---|
| 資格の取り方 | 教材で学習後、各協会の試験を自分で受験 | 卒業課題の提出のみ(試験免除) |
| 取得確率 | 試験に合格すれば取得 | 2資格とも100%取得 |
| 受験料 | 1資格あたり5,600円程度(2資格分) | 0円 |
| 向いている人 | 試験で実力を確かめたい/費用を抑えたい | 確実に・楽に取り切りたい |
- 基本コース(59,800円) … 教材で学んだあと、JAAMP・JIAそれぞれの認定試験を自分で申し込んで在宅受験します。合格すれば資格取得です。
- プラチナコース(79,800円) … 講座の卒業課題を提出するだけで、試験を受けずに2資格とも認定されます。「落ちる不安なく、確実に2資格を手にしたい」人に向いています。
どちらのコースでも 学習内容(教材)は同じ で、違いは「資格の取り方」だけです。料金・総額の比較は料金解説記事で詳しく扱っているので、コース選びはそちらもあわせてご確認ください。
BASI・STOTTという「もう一つの世界」との違い
ここがこの記事で最も伝えたいポイントです。ピラティスの資格には大きく分けて2つの世界があり、SARAの2資格と、BASI・STOTTなどの専門養成資格は 別物 だと理解しておく必要があります。
| 観点 | SARAの2資格(JAAMP/JIA) | BASI・STOTT・PHI 等の専門養成 |
|---|---|---|
| 学び方 | 在宅・テキスト中心・動画なし | 対面・実技中心・段階制カリキュラム |
| 期間・量 | 最短2ヶ月・1日30分 | 数十〜数百時間の養成課程 |
| 費用 | 数万円台 | 数十万円規模 |
| 主な目的 | 知識・基礎・名乗り・自己実践 | スタジオでの本格的な指導者育成 |
| 求人要件 | 満たさないことが多い | スタジオ求人で要件になりやすい |
BASI PILATESやSTOTT PILATESは、世界基準の体系的なカリキュラムを持ち、マットからマシン指導まで段階的に実技を習得する 専門養成プログラム です。スタジオの求人要件になっていることも多く、「本気でピラティスインストラクターとして働きたい」人が選ぶのはこちらです。
一方、SARAのピラティスセラピスト・ピラティスインストラクターは、ピラティスの知識と基礎を在宅で体系的に学び、資格として名乗れるようにする民間資格 です。実技指導の技術そのものを保証する資格ではありません。
つまり、両者は競合ではなく 役割が違う のです。
- SARA … ピラティスの世界に入る入口。知識・基礎・名乗り・自己実践の土台づくり。
- BASI/STOTT … スタジオで本格的に指導するための実技養成。SARAで基礎を固めてから進む選択肢にもなる。
「SARAの資格1つでスタジオインストラクターになれる」と誤解しないことが、後悔しない最大のコツです。逆に、目的が「自己実践・名乗り・SNS発信・自宅での軽いレッスン」なら、SARAの2資格は十分に役立ちます。
本格指導ができなくても、活かし道はある
では、SARAの2資格は具体的に何に使えるのか。「本格指導はできない」としても、活かし方はしっかりあります。
1. 自分の体づくり・自己実践に活かす
最も確実で価値が高い使い道です。ピラティスの基礎・原則・体の動かし方を体系的に学ぶことで、自分自身のコンディショニング に役立てられます。姿勢・呼吸・体幹を意識した日々のセルフケアは、資格学習で得た知識がそのまま活きる領域です。
2. 「資格を持っている」と名乗れる・発信できる
SNSやブログ、名刺で「ピラティスセラピスト/ピラティスインストラクター」と名乗れることは、発信活動の信頼感につながります。フィットネスや健康系の情報発信をしている人にとって、肩書きは説得力を補強する材料になります。
3. 自宅での軽いレッスン・家族や友人への共有
本格的なスタジオ指導は実技養成が前提ですが、自宅で家族や友人に簡単なピラティスを共有する レベルであれば、SARAで学んだ基礎知識が役立ちます。「まずは身近な範囲で」というスタートには十分です。
4. 専門養成へ進む前の「土台」にする
将来BASIやSTOTTで本格的に学ぶ予定がある人にとっても、SARAでピラティスの歴史・原則・基礎用語を先に押さえておくことは、その後の養成課程の理解を助けます。「いきなり高額な専門養成は不安」という人の入口として機能します。
5. サロン・教室の付加価値(補足的に)
すでにヨガやセラピー系の教室・サロンを運営している人が、提供メニューの幅を広げる 補足的な知識 として取得するケースもあります。ただし本格的なピラティス指導を看板に掲げるなら、実技養成を別途受けることが前提です。
なお、ピラティスインストラクター資格そのものの掘り下げは、ピラティスインストラクター資格を詳しく解説した記事でも扱っています。独学との比較を知りたい方はSARAピラティスを独学で目指せるか検証した記事もあわせてご覧ください。
こんな人にSARAのピラティス2資格は向いている/向いていない
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 自分の体づくり・コンディショニングの知識が欲しい | 最初からスタジオで本格的に指導したい |
| 「ピラティス資格保有」と名乗って発信したい | 実技をしっかり学びたい(フォーム指導・マシン) |
| 在宅・短期間・低コストで基礎を固めたい | 求人要件を満たす国際資格が必要 |
| 専門養成へ進む前の土台を作りたい | 医療的な治療効果を期待している |
| 試験に落ちる不安なく確実に取りたい(プラチナ) | — |
「本格的に教えるための実技資格」と「在宅で取る知識・名乗りの資格」は別物です。自分がどちらを求めているのかをはっきりさせれば、SARAが合うかどうかは自然と見えてきます。
ピラティスセラピスト・インストラクターに関するよくある質問
Q1. ピラティスセラピストとピラティスインストラクター、片方だけ取ることはできますか?
A. SARAのピラティス講座は 1講座で2資格を同時に目指す設計 です。基本的には2資格をまとめて取る形になり、わざわざ片方だけにする必要はありません。2つ取れることが、むしろこの講座のメリットです。
Q2. 難易度はどのくらいですか?落ちることはありますか?
A. 在宅受験で、テキストの内容を理解していれば対応できる難易度です。合格基準は正答率70%程度とされることが多く、難関ではありません。さらに プラチナコースなら試験免除 で2資格とも100%取得できるため、「落ちる不安」自体をなくすことも可能です。
Q3. この資格でピラティススタジオのインストラクターになれますか?
A. 率直にいえば、SARAの資格だけでスタジオの本格的な指導者になるのは難しい です。ピラティスは実技が本質で、スタジオの求人要件はBASIやSTOTTなどの専門養成(対面・段階制)を満たすことが多いためです。SARAは知識・基礎・名乗り・自己実践に向いており、本格指導を目指すなら別途、実技中心の専門養成を受ける必要があります。
Q4. BASIやSTOTTとは何が違うのですか?
A. BASI・STOTTは 対面・実技中心の専門養成プログラム(費用は数十万円規模)で、スタジオで指導する技術の習得を目的とします。一方、SARAの2資格は 在宅で学ぶ知識・基礎の民間資格(数万円台)です。目的も学び方も価格帯も異なる、別の世界の資格だと理解してください。SARAで基礎を固めてから専門養成へ進む、という使い方もできます。
Q5. 医療やリハビリの現場で使えますか?
A. これらは民間資格であり、医療的な治療効果をうたうものではありません。医療・リハビリの現場で用いるには、理学療法士などの国家資格や、医療連携を前提とした専門的な養成が別途必要です。SARAの資格は、自分や周囲のコンディショニング・セルフケアの知識として活かすものと考えてください。
Q6. 資格に有効期限や更新はありますか?
A. 一般に、JAAMP・JIAの認定資格は取得後に維持費や更新が必須となるものではありません(最新の取り扱いは各協会・SARA公式でご確認ください)。一度取得すれば「ピラティスセラピスト/ピラティスインストラクター」として名乗ることができます。
まとめ:ピラティスセラピストとは「整える知識」、インストラクターとは「伝える基礎」
最後に要点を整理します。
- ピラティスセラピスト(JAAMP) … ピラティスを通じて心身を整える、コンディショニング・セルフケア軸の民間資格。
- ピラティスインストラクター(JIA) … ピラティスを伝える・指導する基礎を学ぶ民間資格。
- どちらも 在宅で取りやすく、SARAなら 1講座で2資格を同時に、プラチナコースなら 試験免除で100%取得 可能。
- ただし、BASI・STOTT等の専門養成(対面・実技・数十万円規模)とは別物。本格的なスタジオ指導には実技習得が必要。
- SARAの2資格は 自己実践・名乗り・SNS発信・自宅での軽いレッスン・専門養成への入口 として活きる。
「ピラティスの知識と基礎を、在宅で・短期間で・確実に身につけたい」「まず資格として名乗れるようになりたい」という人には、SARAのピラティス講座はぴったりの選択肢です。逆に「最初から本格的に指導したい」人は、専門養成スクールを検討するのが正解です。自分の目的をはっきりさせたうえで、まずは公式サイトで講座内容と教材を確認してみてください。

