TOEICの業種別平均【32業種の全数】マスメディア645点から政府機関460点まで

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結論から :

  • 企業・団体で実施されたTOEIC L&R IPテストの 業種別平均は、最高マスメディア645点、最低政府機関460点で185点差
  • 集計対象は 424,158人で、これは企業・団体の受験者全数 (無回答による欠けがない)
  • 上位は マスメディア645点・証券保険642点・学校638点 と、情報や金融を扱う業種
  • 下位は 政府機関460点・建設477点・車両481点 。 製造業は総じて平均を下回る
  • ただし 首位のマスメディアは725人しかいない 。人数の多い業種で見ると、サービス581点・電機523点・車両481点

この記事では、IIBCが公表している2025年度の実受験者データから、業種別の平均スコアを32区分すべて掲載します。数値はすべて公式資料からの転記または算出で、推定値は含みません。

この記事の信頼性

  • データ:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)「TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026」(2025年度=2025年4月〜2026年3月の実受験者データ)
  • 業種別の数値は、PDFのグラフから座標解析でラベルと数値の対応を確定させたうえで転記した
  • 32業種の受験者数合計が424,158人となり、企業・団体の総受験者数と完全に一致することを確認済み
  • 全区分について「Listening + Reading = Total」が成立することも検算済み
  • 執筆者:「デジタル資格ナビ」編集部

業種別の平均スコア、32業種すべて

企業・団体IPテストの受験者424,158人を業種で分けた平均です。全体平均は538点です。

マスメディア645点証券・保険642点学校638点市町村618点商社613点公共団体611点薬品606点金融606点民間団体604点鉱業602点運輸600点石油599点不動産599点電気・ガス585点サービス581点食品580点都道府県579点水産・農林574点窯業564点化学561点造船546点非鉄金属534点鉄鋼530点電機523点精密機器518点機械504点その他製造504点小売業499点繊維・紙488点車両481点建設477点政府機関460点
企業・団体で実施されたIPテストの業種別平均スコア(2025年度・424,158人=全数)。紺は企業・団体の平均538点以上。出典:IIBC「TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026」。
業種 受験者数 Listening Reading 平均スコア
マスメディア 725 人 344 301 645 点
証券・保険 3,105 人 343 300 642 点
学校 8,527 人 352 286 638 点
市町村 48 人 344 273 618 点
商社 7,370 人 335 279 613 点
公共団体 662 人 332 280 611 点
薬品 6,045 人 327 279 606 点
金融 14,156 人 327 279 606 点
民間団体 1,060 人 338 266 604 点
鉱業 292 人 328 274 602 点
運輸 22,323 人 344 256 600 点
石油 3,102 人 325 274 599 点
不動産 2,203 人 326 273 599 点
電気・ガス 1,892 人 319 266 585 点
サービス 72,071 人 320 261 581 点
食品 6,961 人 320 260 580 点
都道府県 59 人 318 261 579 点
水産・農林 566 人 314 260 574 点
窯業 3,439 人 308 256 564 点
化学 18,731 人 306 254 561 点
造船 5,773 人 301 245 546 点
非鉄金属 7,733 人 295 239 534 点
鉄鋼 12,723 人 292 238 530 点
電機 70,934 人 289 233 523 点
精密機器 10,746 人 287 231 518 点
機械 26,791 人 283 221 504 点
その他製造 11,186 人 285 219 504 点
小売業 8,307 人 283 216 499 点
繊維・紙 8,189 人 272 216 488 点
車両 46,021 人 275 206 481 点
建設 9,517 人 269 208 477 点
政府機関 32,901 人 265 194 460 点

上位と下位を分けているもの

上位10業種と下位10業種を並べると、傾向がはっきりします。

上位 はマスメディア・証券保険・学校・市町村・商社・公共団体・薬品・金融・民間団体・鉱業。 情報や金融を扱う業種と、海外取引が業務に組み込まれている業種 が並びます。

下位 は政府機関・建設・車両・繊維紙・小売業・その他製造・機械・精密機器・電機・鉄鋼。 製造業がまとまって下位に入っています 。造船546点・化学561点・窯業564点を含めても、製造系で全体平均538点を明確に上回るのは薬品606点と食品580点くらいです。

これは英語力そのものというより、 IPテストを誰に受けさせているか の違いが大きいと考えられます。製造業は従業員数が多く、工場勤務者も含めて広く受験させれば平均は下がります。実際、人数の多い業種ほど平均が低い傾向があります。

ただし この解釈は公式データからは確認できません 。IIBCは各業種で誰が受験したかの内訳を公表していないためです。事実として言えるのは「業種によって185点の差がある」までです。

⚠️ 首位のマスメディアは725人しかいない

順位表を読むときに最も注意すべき点です。 上位に入った業種の多くは、受験者数が極端に少ない のです。

業種 平均スコア 受験者数
マスメディア 645 点 725 人
市町村 618 点 48 人
公共団体 611 点 662 人
鉱業 602 点 292 人
都道府県 579 点 59 人
水産・農林 574 点 566 人

市町村48人・都道府県59人は、数十人の平均です。 年度によって大きく変動しますし、「自治体職員の英語力」を表す数字として使うのは無理があります。同じ理由で、マスメディア645点を「マスコミは英語ができる」と読むのも慎重であるべきです。725人は、この業種で働く人のごく一部です。

受験者数が1万人を超える業種だけに絞る と、順位はこう変わります。

業種 受験者数 平均スコア
運輸 22,323 人 600 点
金融 14,156 人 606 点
化学 18,731 人 561 点
サービス 72,071 人 581 点
鉄鋼 12,723 人 530 点
電機 70,934 人 523 点
精密機器 10,746 人 518 点
機械 26,791 人 504 点
その他製造 11,186 人 504 点
車両 46,021 人 481 点
政府機関 32,901 人 460 点

首位は金融606点、次いで運輸600点。 185点あった差は、146点まで縮まります。

受験者数は2業種に集中している

そもそも、どの業種が多く受験しているのかを見ておきます。

サービス72,071人電機70,934人車両46,021人政府機関32,901人機械26,791人運輸22,323人化学18,731人金融14,156人鉄鋼12,723人その他製造11,186人
企業・団体IPテストの受験者数が多い業種トップ10(2025年度)。サービスと電機の2業種だけで全体の33.7%を占める。出典:IIBC「TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026」より編集部が算出。
業種 受験者数 全体に占める割合
サービス 72,071 人 17.0%
電機 70,934 人 16.7%
車両 46,021 人 10.9%
政府機関 32,901 人 7.8%
機械 26,791 人 6.3%
運輸 22,323 人 5.3%
化学 18,731 人 4.4%
金融 14,156 人 3.3%
鉄鋼 12,723 人 3.0%
その他製造 11,186 人 2.6%

サービスと電機の2業種だけで全体の33.7% 、上位5業種で58.6%を占めます。企業のTOEIC IPテストは、実質的にこの数業種の数字だと言っても差し支えありません。

そして 上位5業種のうち電機523点・車両481点・政府機関460点・機械504点の4つが全体平均538点を下回っています 。企業・団体の平均が538点にとどまっているのは、受験者数の多い業種のスコアが低いためです。

自分の位置を測るときの比べ方

このデータは 会社が実施するIPテストの数字 です。自分で申し込む公開テストは平均616点(社会人だけなら649点)で、100点以上高くなります。

  • 会社の研修や昇進要件で受けた → このページの業種別の数字と比べる
  • 自分で申し込んで受けた → 社会人のTOEIC平均は649点の職種別・役職別と比べる

同じ人でも、どちらのテストで測ったかで見え方が変わります。取り違えると、実際より高く見えたり低く見えたりします。

よくある質問

Q. 業種別で一番TOEICが高いのはどこですか。
マスメディアの645点です。ただし受験者は725人しかいません。受験者1万人以上に絞ると首位は金融の606点になります。

Q. 製造業はなぜ低いのですか。
公式データからは理由は分かりません。事実として、車両481点・機械504点・電機523点など製造系が下位に集まっており、これらは受験者数も多い業種です。工場勤務者を含めて広く受験させれば平均は下がりますが、IIBCは各業種の受験者の内訳を公表していないため、確認はできません。

Q. 政府機関460点は公務員の英語力ということですか。
「政府機関」区分でIPテストを受けた32,901人の平均です。公務員全体を代表する数字ではありません。なお都道府県は59人で579点、市町村は48人で618点と、人数が少なすぎて比較になりません。

Q. この数字は自分で受けたTOEICと比べられますか。
比べられません。このページはIPテスト(会社が実施)の数字で、公開テスト(自分で申し込む)とは母集団が違い100点以上ずれます。

出典・データについて

本記事の数値はすべて、IIBCが公表する下記の公式資料に基づいています。業種別のグラフについては、PDF内の単語座標を解析してラベル・受験者数・スコアの対応を確定させたうえで転記しました。32業種の受験者数合計が424,158人となり企業・団体の総受験者数と完全一致すること、全区分で「Listening + Reading = Total」が成立することを検算しています。割合は編集部が算出したものです。

出典

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